About
これまでの歩み
はじまりはEZOCUP
2011年、下川町在住のチェーンソーアーティスト木霊光さんの呼びかけで、北海道初のチェーンソーアート大会「EZOCUP」が開催されました。
愛媛県出身の木霊さんは1999年に下川町森林組合に入社し、仕事の傍ら独学でチェーンソーアートを習得。国内外の大会に積極的に参加し、2008年にはオーストラリアで行われた国際大会で優勝。海外にも多くのファンを持っていました。
ほとんどのメンバーが「チェーンソーアート大会」というものを見たことがない中、手探りで初回大会を開催。
その後も毎年夏に開催し、エキシビジョンだけでなく、チェーンソーアートの制作体験や展示即売会、林業関係の企業ブースなど、様々な企画が実現していきました。
2014年からは海外アーティストも参加して国際大会に発展。世界レベルのアートショーが、北海道の小さな町に育っていきます。
※新型コロナウイルス感染症の影響で、現在は海外選手の招待を中断しています
毎年増えていく作品の数々は、EZOCUP会場の桜ヶ丘公園をはじめ、町内各地に展示されています。
こうして、チェーンソーアートは下川の風景になったのです。
森のジャムセッション
年々関わる人も増え、改めてみんなで大切にしたいことを確認したのが2016年。
「森のめぐみをみんなで楽しむ」というコンセプトのもと、6つの大切にしたい思いをまとめました。
その後、さまざまな企画が自然発生的に生まれ、毎年違った顔を見せる、個性的な森ジャムへと発展していきました。
灯台もと暮らし|手づくりのフェスティバル「森ジャム2017」。緑に包まれ“好き”を表現する暮らし
※森の植生を守るため、現在は林内での出店数を制限しています
交代、中止、そして再出発
2019年の反省会、森ジャムの運営メンバーが大きく交代することに。
楽しみながら続けるために「無理して続けない」ことを大切にしていた森ジャムは、毎年「やる/やらない会議」を行っていました。その中で、これまで森ジャムを中心的に運営してきたメンバーが、2020年は一旦その役割を保留にすることに。結局、森ジャム2020年をやりたいメンバーが集まったことで、新体制での開催準備が始まりました。
その矢先、世界は新型コロナウィルス感染症に見舞われ、2020年の森ジャムとEZOCUPはやむなく中止に。EZOCUPは10回目の記念大会でした。
2021年の暮れ、EZOCUP2022の開催準備が始まりました。
一方で、長い間さまざまな活動が制限され、メンバーそれぞれの状況も変わった森ジャムの開催は宙ぶらりんでした。しかし、EZOCUPの開催準備が進む中で、できる範囲でやってみようと、顔ぶれも新たに開催することに。
EZOCUP10周年を記念して、これまで2会場に分かれていた森ジャムとEZOCUPの融合がテーマでした。森ジャム会場でのクイックカービング、森の中での作品展示など、新しい試みが実現しました。
森ジャムとEZOCUPは、今年もたくさんの個性が光る、いま、ここだけのお祭りです。