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これまでの歩み

はじまりはEZOCUP

2011年、下川町在住のチェーンソーアーティスト木霊光さんの呼びかけで、北海道初のチェーンソーアート大会「EZOCUP」が開催されました。

愛媛県出身の木霊さんは1999年に下川町森林組合に入社し、仕事の傍ら独学でチェーンソーアートを習得。国内外の大会に積極的に参加し、2008年にはオーストラリアで行われた国際大会で優勝。海外にも多くのファンを持っていました。



ほとんどのメンバーが「チェーンソーアート大会」というものを見たことがない中、手探りで初回大会を開催。

その後も毎年夏に開催し、エキシビジョンだけでなく、チェーンソーアートの制作体験や展示即売会、林業関係の企業ブースなど、様々な企画が実現していきました。

EZOCUP2011 大会報告 

北海道新聞(道北)2012/9/2 

2014年からは海外アーティストも参加して国際大会に発展。世界レベルのアートショーが、北海道の小さな町に育っていきます。

※新型コロナウイルス感染症の影響で、現在は海外選手の招待を中断しています

毎年増えていく作品の数々は、EZOCUP会場の桜ヶ丘公園をはじめ、町内各地に展示されています。

こうして、チェーンソーアートは下川の風景になったのです。

森のジャムセッション

2014年、新たな展開がありました。

インテリア雑貨とカフェの週末マーケット「LOPPIS」の下川開催が持ち上がったのをきっかけに、EZOCUPに隣接する会場で同日開催のイベントが多数企画されました

美桑が丘の森を中心に企画されたこれらのイベントは、みんなで混ざり合って良い音色を出そうという意味で、森のジャムセッション=「森ジャム」と名付けられました。

※ジャムセッション・・・居合わせた演奏家たちが即興的に協演すること

はるころ日記|森ジャム2014終了しました 

年々関わる人も増え、改めてみんなで大切にしたいことを確認したのが2016年。

「森のめぐみをみんなで楽しむ」というコンセプトのもと、6つの大切にしたい思いをまとめました。

その後、さまざまな企画が自然発生的に生まれ、毎年違った顔を見せる、個性的な森ジャムへと発展していきました。

灯台もと暮らし|手づくりのフェスティバル「森ジャム2017」。緑に包まれ“好き”を表現する暮らし 

※森の植生を守るため、現在は林内での出店数を制限しています

交代、中止、そして再出発

2019年の反省会、森ジャムの運営メンバーが大きく交代することに。

楽しみながら続けるために「無理して続けない」ことを大切にしていた森ジャムは、毎年「やる/やらない会議」を行っていました。その中で、これまで森ジャムを中心的に運営してきたメンバーが、2020年は一旦その役割を保留にすることに。結局、森ジャム2020年をやりたいメンバーが集まったことで、新体制での開催準備が始まりました。

森ジャムラジオ|ゲスト:麻生翼、富永紘光さん(前編)
森ジャムラジオ|ゲスト:麻生翼、富永紘光さん(後編

その矢先、世界は新型コロナウィルス感染症に見舞われ、2020年の森ジャムとEZOCUPはやむなく中止に。EZOCUPは10回目の記念大会でした。

2021年の暮れ、EZOCUP2022の開催準備が始まりました。

一方で、長い間さまざまな活動が制限され、メンバーそれぞれの状況も変わった森ジャムの開催は宙ぶらりんでした。しかし、EZOCUPの開催準備が進む中で、できる範囲でやってみようと、顔ぶれも新たに開催することに。

EZOCUP10周年を記念して、これまで2会場に分かれていた森ジャムとEZOCUPの融合がテーマでした。森ジャム会場でのクイックカービング、森の中での作品展示など、新しい試みが実現しました。

森ジャムとEZOCUPは、今年もたくさんの個性が光る、いま、ここだけのお祭りです。